便秘の種類とは?
便秘でお悩みの方は、男女比で言えば女性の方が多い傾向にあります。
それは、女性の体の構造やホルモンバランスなどの影響があると言われています。
また、便秘にはいくつかの種類があると言われています。
そこで便秘の種類について調べてみる事にしました。
便秘の種類によって、対策も変わってくるかと思われますので、該当するであろう便秘の対策の参考になるかと思われます。
■便秘の種類とは?
まず便秘は機能性便秘と器質性便秘に分類されるようです。
便秘の種類
器質性便秘
機能性便秘の場合、胃や腸などの消化器官の機能の低下が主な原因だと言われています。
器質性便秘は、腸そのものの病気による便秘の事を言います。
機能性便秘についてはさらに分類されている模様です。
機能性便秘の種類
慢性便秘
医原性便秘
機能性便秘は腸の機能が低下することにより蠕動運動が鈍くなることで起きる便秘です。
急性便秘は、ストレスや食事制限の厳しいダイエット、ストレス、水分不足、肉類の食べ過ぎなどによる一時的な便秘の事を言い、一定期間が過ぎると改善される可能性が高い便秘です。
一方で慢性便秘の場合、さらに分類されるようです。
慢性便秘の種類
痙攣性便秘
直腸性便秘
慢性便秘は名前の通り、腸などの消化器官の機能の低下により、腸内に便が溜まり、数日間〜1週間など「日常的に」便秘が続いている状態の事を言います。
弛緩性便秘は、腸の蠕動運動の働きが低下する事で便意がなく、また腹筋の力が弱い事で便を押し出す力が弱くなっている状態の便秘です。
これは主に女性や高齢者に多く見られる便秘です。
痙攣性便秘は、ストレスによって自律神経が乱れている事で便秘になる症状の事を言います。
ストレスを強く感じると、交感神経の働きが強くなり、副交感神経の働きが弱くなります。
排便は、リラックス状態で活発になる副交感神経の働きが大切なので、ストレスなどで交感神経の働きが強くなると、便秘になりやすくなります。
また、下剤の使い過ぎによって、逆に腸の蠕動運動が活発になりやすくなって、便秘と下痢を繰り返すのが特徴です。
直腸性便秘は、直腸(肛門の出口)に便が留まってしまう便秘の事を言います。
便意を感じてトイレに行くものの、頑張ってもコロコロうんちしか出なかったりする場合が多いです。
そのため、いつも残便感がある不快な状態が続くのが特徴です。
直腸性便秘が続くと、直腸に便が溜まり続けて膨らんでしまう、直腸溜になりやすくなります。
直腸性便秘は、腹圧が弱い(腹筋が弱い)女性や高齢者になりやすく、便意を感じてトイレで頑張ってもなかなか便が出てくれません。
直腸性便秘は便意を感じるものの、出口でとどまってしまうのが特徴ですが、便意を感じても忙しさで排便を我慢してしまう事でも原因の1つだと言われています。
それが続くと直腸に便が来ても脳が信号を送らなくなり、便意を感じなくなってしまいます。
一方で医原性便秘は、元々他の目的での薬の副作用で起きる便秘の事を言います。
例えば、痛み止めや抗がん剤、制吐剤などを使用する事で、腸の働きを抑えたり抗がん剤の副作用による自律神経の乱れで起きやすくなるのが原因です。
■まとめ
便秘には様々な種類に分類されていることが分かっています。
日頃から便秘で悩まされている慢性便秘の方は、弛緩性便秘か、それとも直腸性便秘のどちらかを判断する事になりますが、弛緩性便秘は7割、直腸性便秘は2割〜3割だと言われています。
便秘の種類によって行う改善策も少し違った対策が必要になります。
直腸性便秘の場合、便秘に良いと言われているイモ類やゴボウなどの「不溶性食物繊維」を食べるとかえって逆効果になってしまいます。
不溶性食物繊維は便のかさを増す効果があるため、直腸で便が溜まりやすい直腸性便秘には、ますます便が詰まってしまう恐れがあります。
そのため、直腸性便秘の場合は、海藻類などの水溶性食物繊維を多く含む食べ物を食べる事が大切になります。
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